【一覧表あり】化粧品と医薬部外品の成分名はなぜ違う?化粧品開発者が解説

お役立ち情報

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成分の情報が身近になったいま、全成分一覧を化粧品選びの参考にしている方も多いと思います。

でも、化粧品と医薬部外品では同じ成分であっても表示名称が異なり、ぱっと見でわからなくて困っている方もいるのではないでしょうか?

ひとつひとつ検索すればわかりますが、一覧で見れるようになっている場所がなかったので一覧を作成することにしました。

医薬部外品・化粧品の表示名称一覧表

※表の見方、注意事項は下にあります。

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医薬部外品・化粧品表示名称一覧

表の見方

①検索したい成分がある場合は「Ctrl+F」でブラウザの検索機能を使えば検索できます。(PC利用のときのみ)

②この一覧表は、「同じセルの中にある名前は同じ成分を表す」「別のセルの中にある名前は別の成分を表す」というルールで作成しています。

この例だと、アルキル(8~16)グルコシドとアルキルグリコシドは同じものを指します。
いっぽう、デシルグルコシドとラウリルグルコシドは構造が異なる別の成分を指します。

下の画像のようなイメージですね。

③「分類」は、その成分の化学的分類です。配合目的とごっちゃになっている部分もありますがご容赦ください。

④各成分についての詳しい説明は「Cosmetic-Info.jp」「化粧品成分オンライン」という大変便利なサイトがあります。
検索ワード入力の手間が省けるリンクを設置したので、ご利用ください。

注意事項

①2025年8月現在、医薬部外品に使える成分は約2700種類あります。それらすべてをすぐにリスト化するのは難しいので、市販の医薬部外品をピックアップし、使われている成分を調べてリスト化しています。徐々に増える予定です。

なお、ヘアケアのサイトなのでシャンプー・コンディショナーに使われる成分を優先しています。リクエストがございましたらブログのコメントかX(Twitter)でお知らせください。

②間違いのないように努めていますが、パッケージへの記載や薬事申請など正確性が求められる場合は製造元や原料メーカーへ問合せをお願いします。
当サイトの情報に基づいて生じたトラブル・損害については責任を負いかねます。

なぜ化粧品と医薬部外品で成分名が異なるの?

では、どうしてこんなに複雑なのかということも説明しておきます。

世の中で広く「化粧品」と認識されているものの中には、「化粧品」と「医薬部外品」という二つの区分があり、それぞれ異なる制約を受けています。違いを簡単にまとめました。

化粧品の成分はメーカーの責任で何でも配合してよく、配合禁止や配合上限のある成分だけリスト化されている「ネガティブリスト方式」

医薬部外品は使える成分があらかじめリスト化されている「ポジティブリスト方式」です。

必然的に医薬部外品のほうが使える原料は限られてきます。

化粧品の表示名称は「化粧品の成分表示名称リスト」、医薬部外品では「医薬部外品添加物リスト」に規定されており、同じものを指していても名称が異なることがあります。

また、表示名称の定義も化粧品と医薬部外品で別々に決められているため、含んでいる範囲が一致しないことがあります。

(なので先ほど例に挙げたアルキルグリコシドのようなことが起こります)

傾向としては、同じものを指していても医薬部外品の表示名称のほうが複雑で長く、化粧品のほうが短くて覚えやすいことが多いです。

医薬部外品の表示名称の別名として化粧品の表示名称が記載できる成分もあるので、その場合は化粧品の表示名称のほうを表示しているメーカーもあります。

おわりに

ここまでご覧くださりありがとうございます😂

徐々に使いやすくしていければと思っていますので、こんな機能がほしい、もしくはこうすればもっと便利にできるというのがありましたらブログのコメントかX(Twitter)でお知らせください。

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