【最大手2社の研究を紹介】頭皮に関する資生堂・花王の研究成果が対照的すぎる

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こんにちは。長年の頭皮のかゆみを解決するべくアレコレ試している化粧品開発者のかこです。

頭皮ケア、ヘアケアに関する情報を集めていて、記事にまとめたりもしているのですが↓

日本の化粧品業界の最大手、資生堂さんと花王さんが発表している研究成果が対照的でおもしろいので、

今回は2社を対比しながら紹介していきます。(以下では敬称を略します)

頭皮と顔の皮脂量はどう違う?

頭皮と顔の皮脂量は資生堂、花王とも調査をしており、結果が報告されていますので対比してまとめてみました。

資生堂は女性での調査を行っており、額(おでこ)と前頭部・頭頂部(赤いエリア)、頬と側頭部(青いエリア)の皮脂分泌量がそれぞれ同レベルであるという結果がとても興味深いです。

後頭部の皮脂分泌量は側頭部よりもさらに少なく、

おでこに近いほうが皮脂分泌量が多く、後頭部に向かうにつれて少なくなるという結果になっています。

ちなみになぜ洗顔2時間後と洗髪24時間後を比べるのか?という点ですが

顔は洗顔から2時間で洗顔前の皮脂量に戻ると言われており、また頭皮は24時間で洗髪前の皮脂量に戻るというデータがあるためです。(試験①の文献に記載があります)

いっぽう花王は男性での調査を行っており、洗顔翌日の側頭部の皮脂分泌量が額の1.5倍という結果です。

資生堂の調査では、洗顔2時間後の額の皮脂分泌量が洗髪24時間後の側頭部の約2倍という結果でしたので、

資生堂:額 > 側頭部
花王 :額 < 側頭部

という真逆の結果が出ていることになります。

頭皮トラブルと水分量・皮脂量の関係は?

続いて、赤み、フケ、できもの等の頭皮トラブルの程度と水分量・皮脂量の関係についての報告もまとめました。

今回も資生堂は女性、花王は男性での調査結果となっています。

頭皮水分量については
資生堂:頭皮トラブルの程度と相関なし
花王 :頭皮トラブルの程度が高いほど少ない

頭皮皮脂量については
資生堂:頭皮トラブルの程度が高いほど多い
花王 :頭皮トラブルの程度が高いほど少ない

ということでこちらも異なる傾向が出ています。

このように違いが出る理由は男女のホルモンバランス・皮脂分泌の違いや、測定方法の違いなどが考えられます。

(実際、皮脂量も水分量も資生堂と花王で測定方法・原理が異なります)

髪の薄くなり方が男性と女性で異なることからも、男女で頭皮の特徴が異なるのは不思議ではないですよね。

両社のさらなる研究成果に期待です。

まとめ

  • 頭皮と顔の皮脂量の違いは、資生堂と花王で異なる調査結果
  • 頭皮トラブルの程度と頭皮の水分量・皮脂量の関係についても、資生堂と花王で異なる調査結果
  • 結果に違いが要因は、男女の差や測定方法の違いなどが考えられる

今回は化粧品大手2社の研究成果を対比しながら紹介しました。

頭皮の研究は比較的最近になって進んできたので、未解明の部分も多いですが

高い技術力をもつ両社の今後の研究と、製品への応用に期待したいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

  1. りり より:

    初めまして、美容関連の書籍でハズレの少ないものはどれか気になってる事が多く、かこさんのツイートは大変助かっております。

    ところでヘアケアするならコレ!っておススメされる事が増えたシルクのナイトキャップについて気になる事が。
    エビデンスを重視する美容好きの方ですらシルクを愛用する方がいますが、シルクのナイトキャップが髪、頭皮にどのような影響を及ぼすのかって論文、エビデンスとかあるのでしょうか?
    エビデンスがないならエビデンスを重視する美容家がシルクをおススメするのってどうなんだ?って思って気になりました。

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