こんにちは。長年の頭皮のかゆみを解決するべくアレコレ試している化粧品開発者のかこです。
最近よくSNSでおすすめされているシルクのナイトキャップ。
たとえばこういうのですね↓
これについて、エビデンスや論文ってあるの?とご質問いただきましたので、解説します。
シルクのナイトキャップに論文やエビデンスはあるの?
結論から言うと論文、エビデンスは見つけられませんでした。
というのも、実験データを取ろうとすると多かれ少なかれお金がかかります。
企業って基本的に売り上げにつながることしかデータ取らないので、化粧品メーカーがナイトキャップのデータ取ることは考えにくいです。
ナイトキャップに効果があってもなくても、ナイトキャップを売らない化粧品メーカーの売り上げに影響がないからです。
となると、データを取るとすればナイトキャップのメーカーか、売り上げに直結する必要のない大学などの研究機関になるんですが、
現状、データ取ってるところはなさそうだなという感じです。
シルクのナイトキャップの効果を考察
世に出ているデータはなかったのですが、事実として知られていることをもとにナイトキャップの効果を考察してみます。
期待できないこと
①傷んだ髪の毛を補修する
髪の毛は、生えた後は傷む一方です。
ダメージの進行を抑えることはできても、ダメージを元通りにすることはできません。
シルクは髪の毛と同じタンパク質でできている…と謳っている商品もありますが、
ナイトキャップのタンパク質が髪の毛にくっついて補修することはありえません。
期待できること
①髪の毛を摩擦から守る
ナイトキャップの主な目的はこれだと私は思っています。
ただ上でも書いたように、摩擦から守っても「ダメージの進行が遅くなる」だけなので、
「ナイトキャップで髪の手触りが明らかに変わった」みたいなクチコミの説明がつかないんですよね。
そこでさらに考えたのが②です。
②髪の毛にトリートメント成分を残す
先ほど「傷んだ髪の毛を元通りにはできない」と書きましたが、
インバス/アウトバスのトリートメント成分で「傷んでいないかのような手触りにする」ことはできるんです。
でも、せっかくのトリートメント成分が寝ている間に枕カバーやシーツに奪われている人は、
ナイトキャップで髪を守ることで、トリートメント成分を髪に残すことができて
翌朝の髪の手触りに違いが出る可能性があります。
まとめ
- シルクのナイトキャップに関する論文やエビデンスは見当たらない
- 髪の毛は生えたら傷む一方なので、ナイトキャップによる補修効果は期待できない
- 髪の毛を摩擦から守る、トリートメント成分を髪に残すことは期待できる
ということでシルクのナイトキャップについて解説しました。
有名どころではグンゼさんもシルクのナイトキャップ売られてたりしますね。
髪が長い人ほど毛先が傷んできますので、ナイトキャップで違いを感じやすいと思います。
今回コメントいただきとても嬉しかったです!
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